WordPressを使い始めたいのに、「どこへインストールするの?」「サーバーやデータベースが分からない」と手が止まることがありますよね。
初めてなら、レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」を使う方法がおすすめです。サーバー名や機能名は会社ごとに異なりますが、画面へサイト名やログイン情報を入力すれば、ファイル転送やデータベース設定をまとめて行えます。
一方、簡単インストールを利用できないサーバーや、WordPressの配置場所を細かく決めたい場合は手動でインストールします。この記事では両方の方法と、インストール後に確認する設定、よくあるエラーまで順番に解説します。
WordPressをインストールする2つの方法
まず、自分に合う方法を選びましょう。どちらも最終的には、サーバーへWordPress本体を配置し、記事や設定を保存するデータベースへ接続します。

| 比較項目 | 簡単インストール | 手動インストール |
|---|---|---|
| おすすめする人 | 初めてWordPressを使う人 | サーバー操作に慣れている人 |
| 主な作業 | 管理画面で必要事項を入力 | ファイル転送・DB作成・接続設定 |
| 必要な知識 | ドメインとログイン情報の理解 | FTP、公開ディレクトリ、データベースの理解 |
| 注意点 | 設置先や自動設定を確認する | パスや接続情報を正確に入力する |
学習目的でない限り、手動にこだわる必要はありません。簡単インストールのほうが入力ミスを減らしやすく、短時間で始められます。
インストール前に準備するもの
- レンタルサーバー:WordPressのファイルとデータベースを置く場所
- 独自ドメイン:サイトへアクセスするためのURL
- SSL:通信を暗号化してURLをHTTPSにする仕組み
- 管理者用メールアドレス:更新通知やパスワード再設定を受け取るアドレス
- ログイン情報:推測されにくいユーザー名と長いパスワード
すでに同じURLでサイトを公開している場合は、先にファイルとデータベースをバックアップしてください。設置先を間違えると、既存サイトのファイルを上書きするおそれがあります。
サーバーの動作環境を確認する
WordPressはPHPで動作し、記事や設定をMySQLまたはMariaDBへ保存します。また、安全に公開するためにHTTPSへ対応したサーバーが必要です。
WordPress公式の動作要件では、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPSへの対応が推奨されています。要件は更新されるため、インストール前に公式ページと利用するテーマ・プラグインの条件を確認してください。
一般的なWordPress対応レンタルサーバーなら、必要な環境はあらかじめ用意されています。バージョンを自分で変更できる場合は、サーバー会社が安定版として案内している範囲から選びましょう。
簡単インストールでWordPressを導入する手順
レンタルサーバーによって、機能名は「WordPress簡単インストール」「自動インストール」「サイト作成」などと異なります。入力項目の名前も多少違いますが、基本の流れは同じです。
サーバーへドメインを設定する
サーバーの管理画面で、使用する独自ドメインを追加します。無料SSLを有効にできる場合は、ここでHTTPSも設定してください。
ドメインを設定した直後は、インターネット全体へ反映されるまで時間がかかることがあります。管理画面に「未反映」などと表示される場合は、処理が終わってから次へ進みます。
WordPressの設置先を選ぶ
簡単インストール画面で、対象のドメインと設置先を選びます。
https://example.com/で表示したい場合は、ドメイン直下を選びますhttps://example.com/blog/で表示したい場合は、blogなどのサブディレクトリを指定します
入力欄へ最初から文字が入っていることがあるため、完成後のURLを必ず確認してください。意図せず/wordpress/が付く失敗は、設置先の入力欄を見落としたときによく起こります。
サイト情報と管理者情報を入力する
- サイトのタイトル:後から変更できます
- ユーザー名:
adminやサイト名だけの単純な名前は避けます - パスワード:長く、ほかのサービスで使っていないものを設定します
- メールアドレス:自分が受信できる管理用アドレスを入力します
- 検索エンジンでの表示:制作中でも、公開前に設定を見直す前提で選びます
入力内容を確認して実行します。処理中に画面を閉じたり、同じボタンを何度も押したりせず、完了メッセージが表示されるまで待ちましょう。
管理画面へログインする
インストールが完了したら、通常はサイトURLの末尾へ/wp-admin/を付けて管理画面を開きます。
例:https://example.com/wp-admin/
先ほど設定したユーザー名とパスワードでログインできれば、簡単インストールは完了です。ログインURL、ユーザー名、サーバーの管理画面URLは、安全なパスワード管理ツールなどへ保存してください。
WordPressを手動でインストールする手順
手動インストールでは、WordPressのファイルとデータベースを自分で準備します。FTP接続情報、データベース作成権限、公開ディレクトリが分からない場合は、先にサーバー会社のマニュアルを確認してください。
WordPressのパッケージをダウンロードする
WordPress.org日本語版のダウンロードページから、配布中のZIPファイルをダウンロードして解凍します。
非公式サイトから配布ファイルを入手しないでください。改変されたファイルを使うと、サイトへ不正なコードが入り込むおそれがあります。
公開ディレクトリへファイルをアップロードする
FTPソフトまたはサーバーのファイルマネージャーを使い、解凍したwordpressフォルダーの中身を公開ディレクトリへアップロードします。
ドメイン直下へ設置したい場合に、wordpressフォルダーごとアップロードすると、URLがhttps://example.com/wordpress/になるため注意してください。
データベースを作成する
サーバーの管理画面でMySQLまたはMariaDBのデータベースを作り、次の4項目を控えます。
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- データベースのホスト名
ホスト名はlocalhostとは限りません。サーバー会社が指定する文字列を、そのまま使ってください。
ブラウザでインストーラーを開く
アップロードしたURLへアクセスすると、インストールに必要な情報の案内が表示されます。「さあ、始めましょう!」を押して進みます。

作成したデータベースの情報を入力します。テーブル接頭辞は、同じデータベースへ複数のWordPressを設置するなど、特別な理由がなければ初期値のままでも進められます。

接続に成功すると、インストールを実行する画面が表示されます。

サイト名と管理者情報を設定する
サイトのタイトル、管理者ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力します。ユーザー名は公開時に見える場合があるため、個人情報やメールアドレスをそのまま使わないようにしましょう。

「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」は、公開準備中のサイトで使う選択肢です。公開時には、管理画面の「設定」→「表示設定」で解除されているか確認してください。

wp-config.phpを手動で設定する場合
サーバーがwp-config.phpを自動作成できない場合は、WordPressフォルダー内のwp-config-sample.phpを複製し、ファイル名をwp-config.phpへ変更します。次の箇所だけを、サーバーで作成した情報へ置き換えてください。
define( 'DB_NAME', 'データベース名' );
define( 'DB_USER', 'データベースのユーザー名' );
define( 'DB_PASSWORD', 'データベースのパスワード' );
define( 'DB_HOST', 'データベースのホスト名' );引用符や丸括弧、行末のセミコロンを消さず、引用符の中だけを書き換えます。実際のパスワードを記事、チャット、公開リポジトリへ貼り付けないでください。
インストール直後に確認する設定
ログインできても、まだ公開準備が終わったわけではありません。記事を書き始める前に、次の項目を確認します。
- HTTPSで開けるか:サイトURLと管理画面URLの両方を確認します。
- 一般設定:サイト名、管理者メールアドレス、タイムゾーンが正しいか確認します。
- パーマリンク:記事URLの形式を、記事を増やす前に決めます。
- 表示設定:検索エンジンへの表示を止める設定が残っていないか、公開時に確認します。
- 更新:WordPress本体、テーマ、プラグインの更新通知を確認します。
- バックアップ:ファイルとデータベースの両方を定期保存できるようにします。
- 不要なデータ:使用しないテーマ、プラグイン、サンプル投稿を整理します。
サイトの目的から初期設定までまとめて確認したい場合は、次の記事も参考にしてください。
インストールできないときの原因と対処法
「データベース接続確立エラー」と表示される
データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名のどれかが一致していない可能性があります。大文字と小文字、全角と半角、前後の空白も区別して確認します。
データベースユーザーに、対象データベースを操作する権限が付いているかも確認してください。
404・403・500エラーになる
アップロード先、ファイル権限、PHPのバージョン、サーバーのエラーログを確認します。ドメインが別の公開ディレクトリを参照していると、WordPressのファイルがあってもページは開けません。
権限値を必要以上に緩くするのは危険です。分からない場合は、サーバー会社の推奨値へ戻してサポートへ相談しましょう。
URLにwordpressが付いてしまった
wordpressフォルダーごと公開ディレクトリへ置いた可能性があります。公開前なら、設置先を修正してやり直す方法が分かりやすいです。
公開後にURLを変更すると、画像や内部リンク、データベース内のURLも影響を受けます。ファイルだけを移動せず、バックアップを取ってWordPressの移転手順に沿って対応してください。
すでにインストール済みと表示される
指定したデータベースに、WordPressのテーブルが残っている可能性があります。既存サイトのデータかもしれないため、内容を確認せずに削除してはいけません。
新規サイトなら、新しいデータベースを作るか、重ならないテーブル接頭辞を使います。簡単インストールの場合は、同じ設置先にWordPressがないか確認してください。
WordPressのインストールでよくある質問
自分のパソコンへインストールできますか?
ローカル開発環境を用意すれば、パソコン内でもWordPressを動かせます。ただし、そのままではインターネットへ公開されません。テーマ制作や更新テストに使う方法です。
WordPress.comにもインストール作業は必要ですか?
WordPress.comは運営会社が提供するホスティングサービスのため、自分でサーバーへWordPressをインストールする手順とは異なります。この記事は、自分でサーバーへ設置するWordPress.org版を対象にしています。
失敗したら何度でもやり直せますか?
新規サイトでデータがなければ、設置先とデータベースを確認してやり直せます。すでに記事や画像があるサイトでは、再インストール前に必ずバックアップを取り、何を削除するのか確認してください。
まとめ
初めてWordPressをインストールするなら、レンタルサーバーの簡単インストールを利用する方法が分かりやすく安全です。ドメイン、設置先、管理者情報を確認し、完了後に/wp-admin/からログインします。
手動で行う場合は、公式パッケージの入手、公開ディレクトリへのアップロード、データベース作成、接続情報の入力という順番です。インストール後は、HTTPS、パーマリンク、更新、バックアップ、検索エンジンへの表示設定まで確認してから記事を公開しましょう。
