jQueryを学び始めたものの、「何を準備して、どこにコードを書けばよいのか」が分からず止まってしまうことがありますよね。
最初は、HTML・CSS・JavaScriptの3ファイルを用意し、jQuery本体を読み込んでからクリック処理を書けば大丈夫です。この記事では、文字の変更、classの切り替え、表示・非表示という3つの練習を順番に進めます。
jQueryとは
jQueryは、JavaScriptでWebページを操作しやすくするライブラリです。ライブラリとは、よく使う処理をまとめたプログラムのことです。
ボタンを押したときに文字を変える、classを付け外しする、要素を表示・非表示にするといった処理を、短く読みやすいコードで書けます。
jQueryはHTMLやCSSの代わりではありません。HTMLで内容を作り、CSSで見た目を整え、jQueryを含むJavaScriptで動きを加える、という役割分担になります。
初心者が最初に覚える3つの考え方
- セレクター:操作するHTML要素を選ぶ
- イベント:クリックや入力など、処理を始めるきっかけを決める
- メソッド:文字変更やclass追加など、実行する内容を決める
例えば$('#message').text('変更後')は、#messageで要素を選び、text()で文字を変更するコードです。まずは「選ぶ→何かする」と読むと理解しやすくなります。
練習用ファイルを準備する
任意の場所にjquery-practiceフォルダーを作り、次の3ファイルを保存します。
jquery-practice/
├── index.html
├── style.css
└── script.jsindex.htmlへ、画面に表示する内容とCSS・JavaScriptの読み込みを書きます。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<title>jQueryの練習</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<main class="demo">
<h1>jQueryの練習</h1>
<button type="button" id="changeButton">文字を変更する</button>
<p class="result" id="message">ボタンを押してください</p>
</main>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-4.0.0.min.js"></script>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>重要なのは、jQuery本体をscript.jsより先に読み込むことです。jQuery公式のDownload jQueryでは、圧縮版・開発版・CDNの利用方法を確認できます。
CDNのバージョンを変更するときは、公式のjQuery CDNに掲載されたscriptタグを使ってください。
CSSで練習画面を整える
style.cssへ共通の見た目を書きます。動作確認だけならCSSは必須ではありませんが、変化が分かりやすくなります。
* {
box-sizing: border-box;
}
body {
margin: 0;
min-height: 100vh;
display: grid;
place-items: center;
background: #f1f7fc;
color: #17213b;
font-family: sans-serif;
}
.demo {
width: min(760px, calc(100% - 48px));
padding: 56px;
border-radius: 24px;
background: #fff;
text-align: center;
}
button {
min-height: 52px;
padding: 0 28px;
border: 0;
border-radius: 10px;
background: #2474b5;
color: #fff;
font: inherit;
font-weight: 700;
cursor: pointer;
}
.result {
margin-top: 26px;
padding: 20px;
border-radius: 12px;
background: #eef6fd;
}練習1:クリックで文字を変更する
最初は、ボタンを押すと文章が変わる処理です。コードを実行してボタンを押すと、次のように表示されます。

script.jsへ次のコードを書きます。
jQuery(function ($) {
$('#changeButton').on('click', function () {
$('#message').text('文字を変更できました!');
});
});jQuery(function ($) { ... })は、HTMLの準備が終わってから中の処理を実行する書き方です。jQuery公式も、DOMを安全に操作するためにready内へコードを書く方法を案内しています。
$('#changeButton')でボタンを選び、on('click', ...)でクリック時の処理を登録します。その中で#messageの文字をtext()により変更しています。
練習2:classを付け外しして色を変える
次は、jQueryでclassを切り替え、実際の色はCSSで変更します。ボタンを押した後の表示は次のとおりです。

index.htmlのmain内を、練習2の要素へ置き換えます。
<main class="demo">
<h1>classの付け外し</h1>
<button type="button" id="toggleButton">色を切り替える</button>
<p class="result" id="panel">このパネルの色が変わります</p>
</main>style.cssの末尾へ、切り替え後のclassを追加します。
.active {
background: #fff3bf;
color: #8a5700;
}script.jsは次の内容へ変更します。
jQuery(function ($) {
$('#toggleButton').on('click', function () {
$('#panel').toggleClass('active');
});
});toggleClass()は、指定したclassがなければ追加し、あれば削除します。JavaScriptへ色を直接書かずCSSへ分けると、あとからデザインを調整しやすくなります。
練習3:質問の答えを表示・非表示にする
最後は、よくある質問の答えを開閉します。答えを開くと、次の状態になります。

index.htmlのmain内を、質問と答えへ置き換えます。
<main class="demo">
<h1>よくある質問</h1>
<button
type="button"
id="faqButton"
aria-expanded="false"
>答えを表示する</button>
<p class="result faq-answer" id="answer">
jQueryはJavaScriptを使いやすくするライブラリです。
</p>
</main>style.cssへ、閉じた状態と開いた状態の指定を追加します。
.faq-answer {
display: none;
text-align: left;
}
.faq-answer.is-visible {
display: block;
}script.jsではclassに加えて、ボタンの状態を伝えるaria-expandedと文字も更新します。
jQuery(function ($) {
$('#faqButton').on('click', function () {
const isVisible = $('#answer')
.toggleClass('is-visible')
.hasClass('is-visible');
$(this)
.attr('aria-expanded', isVisible)
.text(isVisible ? '答えを閉じる' : '答えを表示する');
});
});hasClass()で開閉後の状態を取得し、条件演算子でボタンの文字を切り替えています。見た目だけでなく状態も更新すると、支援技術を利用する人にも操作結果が伝わりやすくなります。
jQueryが動かないときの確認方法
読み込み順を確認する
$ is not definedと表示される場合は、jQuery本体より先にscript.jsを読み込んでいないか確認してください。
IDとclassの記号を確認する
IDは#message、classは.messageのように選びます。HTMLとJavaScriptで名前や大文字・小文字が一致しているか確認しましょう。
ConsoleとNetworkを見る
ブラウザの開発者ツールでConsoleを開くと、構文エラーの場所が分かります。Networkに404がある場合は、style.cssやscript.jsの保存場所と読み込みパスを見直してください。
次に覚えるとよい内容
3つの練習が動いたら、セレクター、イベント、メソッドを個別に掘り下げると、自分で処理を組み立てやすくなります。
まとめ
- jQueryはJavaScriptでWebページを操作しやすくするライブラリ
- jQuery本体を読み込んだ後に自分の
script.jsを読み込む - 基本は「要素を選ぶ→イベントを登録する→メソッドを実行する」
- 初心者は文字変更、class切り替え、表示・非表示から練習すると理解しやすい
- 動かないときは読み込み順、セレクター、Console、Networkを確認する
コードを一度に増やさず、1つの操作が動くたびに保存してブラウザを更新すると、間違えた場所を見つけやすくなります。まずは練習1をそのまま動かし、文字を自分の好きな内容へ変更してみてください。
