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WordPressエンジニアになるには?どんなスキルが必要か解説します!
最近では求人サイトなどでも「WordPressエンジニア」として求人が出されていることもあります。
それは「世界中のWebサイトの4割以上がWordPressで作成されている」というくらい、WordPressのシェアが高いということなので、それだけ人材としてのニーズがある、ということです。
WordPressを学び始めたばかりの方には、ちょっとハードルが高い内容かもしれませんが、しっかりと勉強してエンジニアとして活躍出来るようになりたい、という方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
WordPressエンジニアとは?
WordPressエンジニアの仕事内容としては、文字通り「WordPressでサイトを制作できる技術者」ということになります。
なお「マークアップエンジニア」「フロントエンジニア」「コーダー」といった職種の方が、WordPressでのサイト制作に携わる場合もあり、仕事の内容としてもこれらの職種とWordPressエンジニアで重なる部分があります。
フロントエンジニア:Webシステムの「ユーザーが触れる部分」を担当するエンジニアのこと。
マークアップエンジニア:HTML/CSSの作成に特化した技術者のこと。
HTMLが「マークアップ言語」と分類されていることから、そう呼ばれています。
コーダー:実際にプログラム言語・マークアップ言語をつかって「コーディング」という作業を行う技術者のこと。
WordPressエンジニアに求められるスキル
では、WordPressエンジニアとして求められるスキルはどのようなものがあるでしょうか?具体的に紹介していきます。
サーバー選びからインストールまでの一連の作業が全て出来る
WordPressは「Webサーバー」にインストールすることで使えるようになるシステムです。
「レンタルサーバー」などを契約して、そこにインストールすることが多いので、レンタルサーバーを選定するためには、サーバーについての知識が必要になります。
WordPressの公式サイトに「必須要件」として以下のような説明が書かれていますが、これを読んで理解したうえで、どのレンタルサーバー会社のどのプランなら大丈夫、ということを判断する必要があります。
PHP バージョン7.4以上、MySQL バージョン5.7または MariaDB バージョン10.3以上のサーバーを推奨しています。
ダウンロード | WordPress.org 日本語
また、WordPress を実行するための最も堅牢な選択肢として Apache または Nginx を推奨しますが、いずれも必須ではありません。
公開後の運用の作業が全て出来る
Webサイトは公開したら終わりではありません。必要に応じて、コンテンツを追加したり、場合によっては修正を行う必要も出てくるでしょう。
仕事としてWordPressでWebサイトを作った場合、コンテンツの追加といった日常的な作業はエンジニアではなく、クライアントが行うことが多いですが、技術的なサポートが必要になる場合もあります。
また、シェアが高いシステムである反面、不正アクセスなどの標的にされるリスクもあるため、制作したサイトを安全に運用していくためにも、セキュリティに関する知識も求められます。
オリジナルの「テーマ」を自力で作成できる
WordPressのサイトで思い通りのデザインや機能を実現するためには「オリジナルテーマ」を開発することになります。
WordPressはPHPというプログラム言語で開発されていますので、そこで使用する「テーマ」もPHPを使って開発する必要があります。
加えて、HTML / CSS / JavaScript も必要に応じて使用しますので、それらの知識も不可欠です。
既存の「テーマ」をカスタマイズできる
仕事としてWordPressのサイトを作る場合でも、必ずしもオリジナルテーマを開発しないとダメな訳ではありません。
ただ、既存のテーマが使えそうな場合でも、部分的に機能が足りなかったり、デザインがマッチしない、といった場合もあるでしょう。
そういった場合には、既存のテーマを改造・カスタマイズする、ということも選択肢に入ります。
この場合、単純に PHP や HTML でページを作れるスキルだけではなく、「他人の作ったプログラム」の意図を理解する、というスキルも必要になります。
「プラグイン」を自作できる
WordPressには、優秀なプラグインが多数配布・販売されているので、まずはそれらを探してみることになりますが、どうしてもニーズにピッタリハマるものが見つからない場合もあるでしょう。
そういった場合は自作のプラグインも導入できるようになっています。
機能の複雑さにもよりますが、テーマの開発よりも、プログラミングとしての難易度は高めです。
ただ、テーマと同じようにPHPで開発できるので、テーマの開発で身につけたテクニックが活かせます。
WordPressへの「移行・お引越し」の作業が出来る
スタートアップ企業のWebサイトなど、全くの新規で制作するWebサイトであれば考えなくても良いことですが、仕事としてサイトの制作を行う場合、「古いサイトのリニューアル」として、WordPressでサイトを制作するケースも多いです。
その場合も、プログラミングに留まらない、幅広い知識が必要になります。
- サーバーの引っ越しは行うのか否か
- ドメインはそのまま使うのか、新規に取得するのか
- 古いサイトのデータやファイルはどう扱うのか
などなど、様々なことを考えたうえで、関係各所と連絡を取り合ったり、手続きを行ったりと、プログラミング・コーディングとは全く違う視点が求められます。
この辺りは、WordPressエンジニアというより「Webディレクター」の役割になってきます。
ですが、Webディレクターの下で仕事をする場合であっても、プログラミング・コーディングに留まらないスキルを併せ持っていれば、非常に頼りになるWordPressエンジニアとして活躍できるでしょう。
WordPressエンジニアのキャリアパス
WordPressエンジニアとして求められるスキルを紹介してきましたが、ここまで上げたすべてを最初からマスターする、というのは現実的ではありません。
これから勉強してエンジニアを目指す、ということであれば、まずは
- サーバー選びからインストールまでの一連の作業が全て自分で行ってみる
- シンプルなもので良いので、オリジナルの「テーマ」を自力で作成してみる
といったあたりからチャレンジしてみるのが良いと思います。
その後のステップアップとして、プログラミング・コーディング寄りのスキルを伸ばしたいのであれば、
- 機能を充実させたオリジナルの「テーマ」を自力で作成してみる
- 既存の「テーマ」をカスタマイズしてみる
- 「プラグイン」を自作
といったところに取り組んで行くのが良いでしょう。
「Webディレクター」など、全体をコントロールする、人を指揮するような立場へのキャリアアップを考えるのであれば、「どんな作業をどんな順序で行うか考える」というのが非常に大事になってきます。
公開後の運用をどう行っていくか考えたり、古いサイトのリニューアルを行う際の段取りを考えて実践するのは、「Webディレクター」へのキャリアアップに向けた非常に良いトレーニングになります。
まとめ
いかがでしょうか?
WordPressを学び始めたばかりの方には、ちょっとハードルが高く感じられたかもしれません。
一気に短期間ですべてをマスターするのは難しいですし、全部できないと仕事が出来ないというわけでもありません。
ですが、全てに対応できれば、どこに行っても通用する、一流のWordPressエンジニアと言って良いでしょう。
この記事を今後の学習方針の参考にしてみてください。